こんにちはケイです。
今日は大鎌戦役について紹介します。
この記事は大鎌戦役を未プレイの方、そしてプレイしたけどよくわからないからやってないという方に読んでもらいたいです。
大鎌戦役はパッケージのかっこよさや大きなボードを広げてメックという機械を展開して自国を拡大させていくという男のロマンに溢れた重量級ゲームです。
しかし重量級ゲームが故に覚えることが多い!!そして覚えることが多いので挫折者も多い!!
ただ言わせてもらうと、大鎌戦役は1回プレイしただけだと面白さの半分も伝わらないんです!!
なので今回は以下のような内容を紹介したいと思います。
・大鎌戦役とはどんなゲームなのか
・初心者が抑えるべき最初の行動
あくまで初めてプレイする方や1回やってみたけど動き方がわからなかったという方向けの記事です。
※大鎌戦役ガチプレイヤーからすると言いたいことが山ほどあるかと思いますが、聖人のような心で温かく見守ってください。

ゲーム名 | 大鎌戦役(サイズ) |
---|---|
ジャンル | エリアマジョリティ・リソースマネジメント・ウォーゲーム |
プレイ人数 | 1〜5人(拡張により7人) |
対象年齢 | 14歳以上 |
所要時間 | 120分 |
目次
大鎌戦役とは?

「サイズ」は1920年代のもうひとつの世界の舞台にした、重量級4X(探検・拡大・開発・破壊)ゲームである。
そこは農業と戦争の時代、そして傷ついた心と古びた兵器、発明と勇気の時代であった。欧州に積もる雪は人類最初の世界大戦の灰で黒ずんでいた。
かの大戦に重装甲兵器《メック》を送り込んだ「ファクトリー」と呼ばれる大都市国家はその門戸を閉ざし、近隣国家に注視されていた。
戦場へと赴く五カ国のうち、自分の帝国を東欧の支配者にまで成長させ、富と名声を得るのは誰か?
大鎌戦役は自勢力を発展させ、名声もとい民心を得ていくゲームです。
マップ上に資源や労働者、メックと呼ばれる機械兵器等を置いてゲームをしていきます。
使用するメックやキャラクターのクオリティが非常に高いことやマップやカードのイラストが美しいことなどから見てるだけでも楽しいボードゲームです。
ジャンルで言うとコレだと言い切れるものがなく、ウォーゲームでありリソースマネジメントでもあり、エリアマジョリティでもあります。
大鎌戦役は色々な要素が含まれているボードゲームなので覚えることが多いです。また1回プレイしただけだと覚えきれないので面白さを実感できないのが残念なところです。。。
大鎌戦役プレイ前
大鎌戦役プレイ後
結論:わからん
その結果、初プレイ終了後は「大鎌戦役はやってることわからんしつまらん。」「周りが何をやってるのかわからないままゲームが終わった」という感想を持たれる方が多く、それ以降プレイしないという方も少なくありません。
しかーし1回やっただけでやめるのはもったいない!!個人的には最低でも5回、各キャラクターで遊んでみてからが本当の大鎌戦役だと思っています。
1回遊んだだけで楽しさがわかる?そんな生ぬるいボードゲームじゃないんですよ大鎌戦役は!!
大鎌戦役とは②

仕切り直して大鎌戦役とはなんぞやを、未プレイの方にもわかるように説明していきます。
大鎌戦役、そのネーミングとパッケージから
『自国の軍を拡大させ領地を広げる!!』
『武力を持って敵国に攻め入る!!』
というようなゲームと思われがちですが、全然違います!!!!!!!!
そんな単純ななまぬるいボードゲームじゃないんですよこれは(2回目)
確かに攻撃により勝利点の獲得はありますが、勝利点を増やしていくアプローチが様々あることが大鎌戦役の魅力です。
資源を産んだり、メックを整えたり、目的カードを達成するといったことで勝利点をもらうことができます。
いきなり資源とかメックとか目的とか言われても、何言ってんだコイツって思いますよね。
各勝利点については少しずつ説明していきます。
ゲームの準備

まずはゲームの準備から説明していきます。ゲームの準備はざっくり言うと2つのことを行います。
・各カードやマーカーを初期配置する
・2種類のボード(勢力+アクション)をランダムで配る
大鎌戦役は各カードやコマが多く、初期配置の場所や個数を間違われる方が多いので注意してください。
勢力ボード

基本セットでは各5種類の勢力ボードがあります。
プレイヤーはボードに描かれているキャラクターを使いゲームをプレイします。各勢力ごとに特徴があり、自勢力の特徴を生かしたプレイングをしていきます。
例えばポーラニア共和国なら右上に描いてある”寄り道”が固有能力になります。
ポーラニアは遭遇カード1枚につき2つの選択肢を選ぶことができます。(遭遇カードはまた説明します)
ちなみに4つの丸はメック解放時に取得できる能力が書かれています。(後ほど説明します。)

アクションボード

アクションボードには手番でできることが書かれています。上段+下段アクションの合わせて8種類のアクションが書かれています。
各アクションボードの上段アクションと下段アクションは異なっており、国によって強弱が分かれます。

各アクションボードの違いは上段のアクションと下段のアクションの組み合わせです。
後述しますが、上段アクションと下段アクションがうまく噛み合っているアクションボードは最強です。
この勢力ボードとアクションボードの組み合わせによってプレイングが変わってきます。
各勢力によって能力も違うければ、生産できる資源も異なり、アクションボードによっては資源と噛み合うものもあれば噛み合わないものもあるため勢力&アクションボードの組み合わせによって毎回戦略を立てる必要があります。
この組み合わせや各勢力の特色を覚えるのが本当にめんどくさいです。
しかしこのめんどくささを超えると大鎌戦役の本当の楽しさに気づけるはずです!!
続いてはゲームの流れと勝利点について話します。
ゲームの流れと勝利点
ここからはゲームの流れを説明します。
ただ自分の使う国によって異なってくるので参考程度に見てもらえればと思います。
初めてやる方はまず何をやればいいのかわからないと思いますので、参考にしてみてください。
ゲームの流れ
大鎌戦役ってなんか難しそうだよねと思われる方非常に多いです。
ですがやってみると意外に簡単、手番ですることはたったの2つ上段アクションと下段アクションだけです。
[ptimeline]
[ti label=”STEP1″ title=”上段アクション”]移動・軍備・交易・生産[/ti]
[ti label=”STEP2″ title=”下段アクション”]改善・配備・建設・徴兵[/ti]
[/ptimeline]
上段アクション
移動

棒人間が描かれているのが移動アクションです。
移動は棒人間の数だけ自分の労働者かメック、キャラクターを選んで移動させることができます。

例えば上のような状況で移動を使えば、下のように動かすことができます。

増強

増強は1コイン払って軍事力を上げることができます。


軍事力は他勢力との戦闘時、必要になります。7が赤色のマルで塗られているのは勢力同士の戦闘の際、軍事力は7までしか使わないからです。
交易

交易は1コイン払うことによって任意の資源を獲得することができます。
もちろん自勢力で生産できない資源も獲得することができるため、下のように食料マスにいる労働者のところに木材と鉄をおいても構いません。

生産

生産はワーカーがいるマスを2マス選んで、そのマスに対応した資源を得ることができます。
例えば下のような場合は鉄と麦のマスに労働者が1人ずついるため、鉄と食料を1個ずつもらえます。

もし1マスに労働者が複数人いた場合はその人数分の資源を獲得することができます。
下段アクション
改良

改良は上段アクションの強化+下段アクションのコスト軽減をすることです。
まず改良に必要な資源(オイル)を支払います。


資源を支払った場合、上段の四角いキューブを下段の赤色の場所に置くことができます。


上の写真で言うと、前までメックを展開するには鉄が3個必要でしたが、改良によって2つでよくなったというわけです。
さらに上のキューブで隠れていたところを解放するので、移動であれば2体から3体へ、生産であれば2マスから3マスへと強化することができます。
このように上段アクションを強くしかつ、下段アクションのコストを下げることを改良と言います。
展開

展開とは上記アクションのような鉄を支払ってメックを展開することです。
メックは労働者や資源を乗せて移動できる駒です。大鎌戦役で労働者を移動させる場合はメックに大人数の労働者を乗せて移動することが多いです。
必要数の鉄を支払いメックを展開します。


メックは全部で4体出すことが可能であり、メックを展開したことによりメック解放ボーナスを得ることができます。
メック展開前

メック展開後

上のようにメックを出すごとに下に描かれている能力を得ます、今回はスピード+1なので移動の際2マス移動することができます。
覚えていてほしいことは各キャラクターでメック展開時の能力は異なるということです。共通で持っているのは渡河能力とスピード、その他2つの能力は異なります。
例えばノルディックだとこんな感じです。

・渡河能力:河を越えて森林または山岳に移動可能
・航海能力:湖を介した移動が可能、戦闘で負けた際の撤退先として隣接した湖を選択可能
・砲兵:自分の戦力を1下げるなら相手は戦力を2失う
・スピード:移動の際、追加で1マス移動可能
建設

建設はアクションボード上の建造物を自分の労働者がいるマスに建てることができます。
木材を3つ払うことにより建物を建設することができます。
立てることができる建築物は以下の4つ

造兵廠

この八角形の建造物を建てることで下に書かれている軍事力マークが露わになります。

つまりこの場合だと交易アクションを行った際、資源を2つ獲得した後に軍事力も1つ獲得できるという意味です。
記念碑

記念碑も造兵廠と同じく建設すると下のマークが露わになります。記念碑の場合は軍事力マークではなく民心マークです。

つまりこの場合だと増強アクションを使った増強アクションを使った後、軍事力と民心を得ることができます。
上段アクションが良く使うものであれば、早いうちに開けておくのをオススメします。
鉱山

鉱山を建設したマスからトンネルマスへ自由に行き来することができます。

鉱山を作って置くことによって渡河能力がなくても内地へ行くことができるので、勢力によっては早めに解放することをオススメします。
風車

風車を建てることによって生産アクションの際、風車を置いているマスの資源を1つだけ獲得することができます。
生産前

生産後

徴兵

徴兵を行うことにより、下段アクションを自分または両隣のプレイヤーが使用した時にボーナスがもらえるようになります。
この場合は徴兵をするために食料を4つ支払います。


下段アクションの右隣にある青色の円柱をどかし、下に書いてあるリソースを確認します。
下に書かれているものが、対応する下段アクションを自分または両隣のプレイヤーが実行した際に手に入れることができるものです。

軍事力

自分以外に両隣のプレイヤーがアクションを行った時でももらうことができるので、早い段階ですべての徴兵を済ませると強いです。
各勢力によって徴兵によりどの項目を先に開けるかが変わってきます。
ちなみに徴兵をおこなった際、即時ボーナスを得ることができます。
まず取り去った青色の円柱を勢力ボードに置くことができます。
徴兵前

徴兵後

この場合なら軍事力を2つ得ることができます。
上段アクション&下段アクションは同時に行える
ここまで上段アクションと下段アクションについて紹介しました。
最後に一番重要なことをお伝えします。
それは上段アクションと下段アクションは同手番に行えるということです。

例えば上記のような場合なら、上段アクション(移動)を実行した後に下段アクション(改良)を行うことができます。
しかし移動アクションを実行した際、改良アクション以外の下段アクションをすることはできません。あくまで上段アクションの真下の下段アクションしか実行できません。
勘のいい方なら気づいたと思いますが、大鎌戦役は上段と下段アクションがリンクしているためいかに下段アクションを腐らせずに進めていくかが重要です。
例えば上段で得た資源(鉄)を下段のメック展開にあてるなどといった感じで上手く回していくことがコツです。
基本的には前の手番で行った上段&下段アクションは使えません。
大鎌戦役で勝利するには
大鎌戦役はカタンや宝石のきらめきといった〇〇点とったプレイヤーが勝利&そこで終了というわけではなく、終了条件と勝利条件が異なります。
終了条件

終了条件はいずれかのプレイヤーが星を6つ獲得することです。
左から順に
・改良をすべて終わらせる
・メックをすべて展開する
・建築物をすべて建設する
・徴兵をすべて終わらせる
・労働者をすべて出し終わる
・目的カードの条件を達成する
・戦闘で勝利する(上限2回)
・民心をMAXにする
・軍事力をMAXにする
この星はゲームの最後で得点に変わるので多ければ多いほど有利です。各勢力によってどの星を稼いでいくかが異なってきます。
勝利条件
勝利条件ですが、一番多くの勝利点を獲得したプレイヤーの勝利となります。
冒頭で説明しましたが大鎌戦役は勝利点の獲得方法が複数あるのが特徴で、民心・資源・領地・星・金といった要素が絡んできます。
・資源2個につきX点
・支配している領地1つにつきX点
・星の数1つにつきX点
・コイン1枚につき1点
ここでX点といっているのは最終的に獲得した民心によって倍率が変わってくるからです。
民心&勝利点ボード

左から民心、星一つあたりの点数、支配している領地1つあたりの点数、資源2個あたりの点数となっています。
民心のグレードがあがるごとに各1点ずつ上がっていきます。
パッと見ただけで民心がいかに需要かがわかりますね。民心は各倍率を表しているので上げておかなければ大量得点になりません。
速攻のザクセンなどは上げる必要はないかもしれませんが、他勢力は民心を上げておくのが無難です。
ゲームの序盤にすること
まずゲーム開始時にアクション&勢力ボードが配られます。
ボードで確認することは”上段下段の連鎖が起きるかどうか”と”自勢力の能力”の2つです。
上段下段アクションの連鎖
先ほど話したようにアクションボードは上下でアクションが異なります。特に生産や交易といった上段アクションの下段が何かを見てみてください。
下段がメック展開の場合だと上段の交易によって鉄を獲得しそのままメック展開という連鎖が生まれます。
工業主義ボード

交易とメック展開の連鎖

また自勢力で鉄が獲得できるザクセンやラスヴィエトは生産アクションの下段がメック展開かどうかを確認してみてください。
鉄を生産しメックを展開、メック展開により能力解放で即座に内地へ移動できるかもしれません。
ザクセン

ラスヴィエト

今回の例えはメック展開でしたが、自勢力で獲得できる資源と噛み合った下段アクション(改良・メック・建築・徴兵)をすると強いので意識してボードを見てください。
自勢力の能力





勢力ごとに固有能力があるため、その能力が活きるプレイングをすることをお勧めします。
しかし初心者の方は具体的に何をすればいいかわからないと思うので、後半の記事でお話ししようと思います。
クリミア:戦闘カードが資源になる
ザクセン:戦闘の勝利&目的カードの達成に制限がない
ポーラニア:遭遇カードの選択肢を2つ選ぶことができる
ラスヴィエト:前の手番で行ったアクションを再度使用することができる
ノルディック:労働者が河を渡れる
ゲーム序盤にすること
・資源を獲得する
・メックを展開する
・自勢力の能力を使う
まずこれだけ押さえておけば大丈夫です。
資源、特に鉄を獲得しメックを展開します。メックの展開により渡河能力など内地へ行ける能力を解放して内地を目指したり、スピード+1を得て機動力を上げることを目指してください。
そしてここからは各勢力(キャラクターボード)とアクションボードの種類によって、プレイングが異なってきます。
ザクセンは戦闘による勝利点に上限がないため、メックを展開したら敵勢力に勝つために軍事力をつけていきます。
ポーラニアは遭遇カードの選択肢を2つ選ぶことができるため、移動アクションによって遭遇カードを取りまくります。この時、移動の下段アクションを腐らせずに使うことができればなお良いです。
クリミアは戦闘カードが資源になるので、戦闘カードを獲得できる徴兵を解放するのがいいと思います。
といったように各勢力によって動き方が変わってきます。何をやっていいかわからなくなた時は、上段の資源獲得と下段の何らかのアクションを効率良く回すことに集中すれば大丈夫です。
大鎌戦役は下段アクションそのものが勝利点である星につながっているため、下段アクションを腐らせずに回すことが重要です。
おわりに
大鎌戦役のプレイの仕方を簡単にですがまとめてみました。
大鎌戦役はやることが多いと思われがちですが、アクションボードの上段&下段をするだけなので以外と簡単です。
しかし他勢力が生み出す資源や特徴を暗記するまでは面白さを感じないというのも事実です。各勢力1回ずつプレイしてもらえれば大鎌戦役の魅力を分かってもらえるんじゃないかと思います。
後半では今回の最後の方で触れた各勢力の動き方についてまとめていきますのでよかったら見てみてください。
以上、ケイでした。
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